恐ろしく安いマクスゼン(maxzen)のテレビ 一般テレビとの違いは?またどのような人に向いている?
マクスゼン(maxzen)と呼ばれるブランドをご存じでしょうか?
格安テレビ、もしくはジェネリックテレビなどといわれる、非常に安価なテレビのジャンルで有名なブランドです。
一般的な液晶テレビと比較して低価格なことで人気を集めていますが、
やはり安いだけあっていくつかの機能が省かれているのですよね。
必要最低限の機能は備えられているものの、
一般的なテレビにはあって当然の機能がないこともあるため、利用する目的によっては向かない場合もあります。
機能がないことを知らずに買ってしまって、失敗した…となるかもしれません。
というわけで今回は、マクスゼンのテレビと一般的な価格のテレビとの違いは何なのか、またどのような人に向いているのかについて解説したいと思います。
マクスゼン(maxzen)のテレビ どのくらい安いのか?
安さで人気のマクスゼン(maxzen)のテレビですが、いったいどのくらい安いのでしょうか?
テレビの価格はサイズや搭載機能によって大きく異なるため、一概にどのくらいとはいえませんが、
例えば最近人気の4K大画面テレビだと、国産メーカーでは安いモデルであっても以下のような価格になります。
※以降、記載の価格は2020年1月8日時点での最安価格(価格.com調べ)
・REGZA 55M520X ¥104,800
・AQUOS LC-55US45 ¥96,800
・VIERA TH-55FX600 ¥124,980
上記は有名メーカーが販売する、55型サイズの4Kテレビの価格です。
これでも、発売当初よりはかなり価格がさがっているはずなのですが、
それでも10万円前後はします。
しかしマクスゼン(maxzen)の55型4K対応テレビの場合…
maxzen JU55SK03 ¥47,800
上記はマクスゼンでラインアップされている、4Kの解像度を持つ55型サイズのテレビの価格ですが、
現在5万円を切っています。
一般的な価格のテレビと比較すると、倍以上安いんですよね。
ここでは55型の4K対応テレビを引き合いに出しましたが、他のサイズのテレビも同じように安く提供されており、
できるだけ安く液晶テレビを手に入れたいという人に受けています。
まあこれだけ安ければ、人気があるというのにも頷けますよね。
しかし価格が安い分、一般的なテレビにはあって当然だと思っている機能がない場合もあるので、
買う前には注意が必要です。
マクスゼンのテレビと一般的なテレビとの違いは?
マクスゼンのテレビは、機能を必要最小限に抑えることで安さを実現しています。
最近のテレビには様々な機能が搭載されていますが、
マクスゼンのテレビは本当に必要な機能のみに絞っているため、テレビを利用する目的によっては「やりたいことができない」なんてことが起こりえます。
せっかく買ったテレビに必要な機能が搭載されていなかったとしたら、困りますよね。
なので買う前に、一般的なテレビと比較してどんな違いがあるのかについて知っておく必要があります。
というわけで以下、マクスゼンのテレビと一般的なテレビの主な違いをあげてみました。
搭載機能は製品によって異なるため、こんなところが違うかもしれない…という大体の目安としてみてください。
・一部のモデルはシングルチューナー
・4Kチューナーが搭載されていない
・Wifi(ワイヤレス)非対応
・ほとんどのモデルがHDR非対応
・VOD(映像配信)サービス非対応
あくまでも記事作成時点(2020年1月8日)で販売されているマクスゼンのテレビに関してですが、
多くのモデルが上記のような状態です。
ほかにも大手メーカーのテレビで提供されているような高画質化のための機能や、
倍速機能(※)もありません。
※動きの速いシーンをより滑らかに表示できる機能
まあ、格安テレビとしては普通だともいえる仕様なのですが、
一般的なテレビを買う感覚でマクスゼンのテレビを買ってしまうと、必要な機能がなくて困ることになるかもしれません。
特にチューナー類は、どのような種類のチューナーがいくつ搭載されているのかによって、
視聴や録画にかかわる機能の使い勝手が変わってくるので、注意が必要です。
とはいえ、そういった機能が不要であったり使わない人にとっては、
マクスゼンのテレビは非常に高コスパで無駄がないといえるでしょう。
機能は少ない しかし必要な機能は搭載されている
マクスゼンのテレビは、一般的なテレビと比較すると機能が多くはありませんが、
全く機能がないわけではありません。
多くの人が利用するであろう、機能やインターフェースはきちんと搭載されています。
・外付けHDDによる録画に対応
・モデルによってはダブルチューナー搭載で裏録画ができる
・モデルによってはHDMI端子を4基搭載している
・HDMI端子はARC対応
最近のテレビは、たいていのモデルが外付けHDDによる録画に対応していますが、
マクスゼンのテレビも全モデルが対応しています。
あとチューナーに関しては、一部の画面サイズの小さいモデルでは「地デジ・BS・CS」のチューナーが1基ずつしか搭載していないものもありますが、
ダブルチューナーを搭載したモデルもちゃんと提供されています。
ダブルチューナーを搭載したモデルであれば、テレビを視聴しながら裏で別の番組を録画することが可能です。
テレビを頻繁に視聴される方の場合、番組を見ながら録画をするのはよくあることですので、
必ずダブルチューナーのモデルを選ぶようにしましょう。
あと、やはりこちらもモデルによるのですが、記事作成時点で販売されているマクスゼンのテレビには、
HDMI端子が2基搭載されたモデルと4基搭載されたモデルがあります。
テレビを視聴するだけであれば、HDMI端子が少なくとも気にする必要はありませんが、
例えばゲーム機やレコーダーなどさまざまな外部デバイスをテレビに接続する場合、
HDMIが2基だと足りない場合があります。
しかし4基あれば大抵の環境に対応できます。
いろいろ接続するかもしれない場合は、購入前にテレビのHDMI端子の数を確認しましょう。
さらにもう1点、マクスゼンのテレビに搭載されているHDMI端子は、すべてARC対応です(仕様に記載)。
通常、テレビのHDMI端子はデータの入力のみを受け付けますが、
ARC対応のHDMI端子の場合、入力に加えて音声を出力する機能も利用できます。
わかりにくいと思うので簡単に説明すると、
たとえばBDレコーダーとテレビを、HDMIケーブルで接続してブルーレイのコンテンツを視聴する場合。
この場合は、BDレコーダーの映像や音声データがテレビ側へ出力されるだけであるため、
ARC対応・非対応を気にする必要はありません。
しかしBDレコーダーとテレビの間に、ホームシアター用のオーディオシステムなどを挟む場合。
BDレコーダーからテレビ側への映像&音声データ出力は、HDMIケーブルのみでの接続で問題ありませんが、
それだけではテレビの音声をオーディオ機器から出力させることができません。
テレビ側からオーディオ機器へ音声データを送らなくてはならないため、
HDMIケーブルだけではなく、音声を出力するための光デジタルケーブルを別途接続する必要が出てきます。
しかしHDMI端子がARCに対応していれば、HDMIのみで音声を出力することができるため、
光デジタルケーブルを接続する必要がなくなります。
結果、ケーブルを減らすことができるというわけです。
HDMIケーブルや接続する機器もARC対応でなくてはなりませんが、ケーブルが少なくても済むのは便利です。
なお、テレビからの音声出力をしないのであれば、ARC対応かそうでないかは特に気にする必要はありません。
先の例で挙げたように、BDレコーダーとテレビを接続して利用するだけだとか、
ゲーム機をHDMIでテレビに接続して利用する…といった環境では、関係ありません。
ARC対応は、テレビの使い方によっては便利かもしれない…という仕様であり、絶対に必要かというとそんなことはないのですが、
対応していないよりはしているほうが良いといえます。
マクスゼンのテレビを買うときに、注意すべき点をおさらい
マクスゼンのテレビを買う場合に、注意すべき点、考慮したほうが良い点についておさらいします。
以下の内容をもとに、自分のしたいことができるかどうかを念頭に置いてスペックなどを選ぶようにしましょう。
4K衛星放送を視聴したい人は注意しよう
マクスゼンでラインアップされている4K液晶のテレビは、あくまでも4Kの表示に対応しているだけであって、
4K衛星放送を視聴するためのチューナーは内蔵されていません。
先では4Kチューナーを内蔵したモデルも出てくるかもしれませんが、
2020年1月時点では4Kチューナー内蔵モデルはなく、4K衛星放送を視聴するためには別途外付けのチューナーが必要となります。
4K衛星放送を視聴するために、4Kテレビを購入しようと考えている場合は注意が必要です。
もし4Kチューナー搭載で格安のテレビが欲しいのなら、
以下の記事でご紹介している「ハイセンス E6800」という4Kテレビがおすすめです。
マクスゼンの4K対応テレビよりは価格が上がりますが、それでも安いといえるくらいお手頃な価格で販売されています。
興味をお持ちの方は、あわせてご覧下さい。
シングルチューナーか、ダブルチューナーか
途中でも述べましたが、マクスゼンのテレビには2Kの地デジ、BS、CSチューナーを1基ずつ搭載したシングルチューナーの
モデルと、2基ずつ搭載したダブルチューナーのモデルが存在します。
シングルチューナー搭載テレビの場合、テレビを視聴しながら別の番組を録画(裏録画)することはできないため、
頻繁に録画機能を利用される方はご注意ください。
ちなみに記事作成時点で見る限りでは、
シングルチューナーのモデルは24型の「J24SK03」と32型の「J32SK03」のみで、あとはダブルチューナーを搭載しています。
小型のテレビを買う場合は、チューナー数に注意しましょう。
無線LANには対応していません
今のところではありますが、マクスゼンのテレビはWifiによる無線接続に対応していません。
有線LANは搭載していますが、有線LANだとケーブルが邪魔で嫌だという人もおられると思いますので、
該当される方はご注意ください。
HDR対応モデルの対応方式は「HDR10」のみ
マクスゼンのテレビの中には、HDRと呼ばれる技術に対応したモデルがあります。
このHDR(High Dynamic Range)とは、映像の明暗差の表現の幅を広げることで高画質化を実現するための技術で、
HDR対応のテレビであれば、HDR対応コンテンツを高画質な状態で楽しむことができます。
マクスゼンのテレビの多くは、現時点ではまだHDRに対応していないモデルがほとんどなのですが、
2019年に登場した50型の「JU50SK04」、65型の「JU65SK04」はHDR対応をうたっています。
格安テレビでも、HDRコンテンツを高画質で楽しむことができるわけです。
ただ、HDRには複数の方式があり、
どの方式に対応しているかによって挙動が変わってきます。
前述した50型と65型のテレビは、HDRの方式の一つである「HDR10」には対応しているのですが、
その他の方式には対応していません。
HDR10のみに対応したテレビの場合、4K放送などで採用されている「HLG」方式のコンテンツをHDRで視聴できません。
コンテンツ自体は視聴できますが、HDR表示ではなく従来のSDR表示で視聴することになってしまい、
HDRならではの高画質化が望めないのです。
もちろん、HLG以外の方式に対応した「HDRコンテンツ」であればHDR表示で見ることができますが、
すべてのHDRコンテンツをHDRで視聴できるわけではないということを、覚えておくとよいでしょう。
…とまあいろいろ書きましたが、画質にそれほどこだわらないのなら、特に気にする必要はありません。
マクスゼン(maxzen)のテレビ どういう人に向いている?
ここまでに書いたことを踏まえながら、マクスゼン(maxzen)のテレビがどういった人に向いているのかについてまとめたいと思います。
マクスゼン(maxzen)のテレビが向いていると思われる人
・とにかく安い液晶テレビを買いたい
・現時点では4K放送は視聴しない予定
・高画質にこだわらない
・基本的な機能が使えればよい
マクスゼンのテレビはとにかく価格の安さが魅力です。
普通だと、10万円以上するのが当たり前のような4Kの大画面テレビであっても、5~6万円程度で買うことができます。
一般的なコンテンツの視聴と、番組の録画など基本的な機能が使えればそれでよい、
画質にはそれほどこだわらないという人にとっては、無駄がなく魅力的なテレビです。
4Kチューナーを搭載しないため、4K放送を見る目的で4Kテレビを買おうという人には向きませんが、
現時点で4K放送を見る予定がない人にとっては特に問題ではありません。
4K放送を視聴したい場合は、最初から4Kチューナーを搭載したテレビを買うか、
外付けの4Kチューナーを別途用意しましょう。
以下、2020年1月時点で販売されているマクスゼンのテレビの一覧です。
「HDテレビ&フルHDテレビ」と、「4K対応テレビ」に分けて簡単に表にまとめてみましたので、参考にしていただければと思います。
なお、上記の内容は2020年1月時点で確認の情報であって、
タイミングによってはすでに販売終了している可能性があります。
また価格は変化する可能性が高いため、記載していません。
正確な内容については、リンク先のページにてご確認ください。
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