商品は安くするとたくさん売れて稼げる…は思い込みかも


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今は個人でも簡単に物やサービスを販売できるようになり、何かを販売しているという人、少なくないと思います。

何かを売るとき、当然ですが価格を決めなくてはなりませんよね。

その時に販売の経験がない人の場合、相場よりも安い値付けをしてしまったり、 素人だから…と格安で依頼を受けてしまう人、おられるのではないでしょうか?

別に趣味でやっているのであれば、悪くはないと思います。



ただある程度稼ぐことを考えて販売するのなら、相場以上に安い価格を設定してしまうのは、デメリットが大きいといえます。

安く売ってもいいことってあまりないので、格安価格を設定する場合は戦略をよく考えてからにしましょう。

以下、もう少し掘り下げて説明します。





確かに安くすれば売れる けど…

商品自体のクオリティに問題がないのであれば、ほとんどの人は安く買えた方が良いと考えると思います。

なので、商品の値段を安く設定すれば、確かに売れやすくなります。

私自身も過去にいろいろなパターンで商品を販売してみたことがあるのですが、 価格を高くするよりも、安く設定したほうが数は出ます。

たまにしか売れないよりも、頻繁に売れてくれた方が販売のモチベーションは高まりますよね。

だから売るために安くすることは悪いことではありません。

ただ長い目で見ると、デメリットもそれなりにあるため、 最初からあまりに安いお値段で販売するのはおすすめできません。



格安価格で商品を販売することのデメリットとは

相場よりも安い価格で商品を販売することのデメリットについて、以下にまとめてみました。


作業が増える割に、儲けは少ない

安いほうが商品は売れやすいです。

ただ、当然ですが商品が売れるともれなく購入者とのやり取りや、梱包&発送作業がついてくるわけで、 売れれば売れるほど作業が増えます。

梱包&発送に関する一連の作業って、慣れていないと結構時間がかかります。

数が多いと、半日以上時間を費やしてしまうこともありますので、 本来やるべき仕事に集中できないことも。

まあそれでも、商品が売れてくれれば別にいいと思う方もおられるかもしれませんが、 格安商品の場合、得られる利益はわずかです。



例えば、今流行りのマーケットプレイスのサービスを利用して商品を販売している場合、 売れた商品の価格に応じた手数料をマーケットプレイス側に支払わなくてはなりません。

商品価格から、そういった手数料や商品自体にかかる経費を引いた額が、自分の取り分になるわけです。

送料込み1000円の商品を販売した場合、 手数料が10%で、商品自体の経費が200円、送料に200円かかったとすると、500円が自分の取り分です。

多少の利益は出るかもしれませんが、すべての作業にかかった時間に見合った利益が出ているでしょうか?



上記の条件で、10個商品を売ったとすると5000円、 20個だと10000円…と、確かに数を売ればそれなりに収入は増えます。

ですが、10~20個の配送作業ってかなり大変です。 それ以前に、個人で10~20個の商品を売るのって結構大変…。

これはあくまでも例ですが、格安商品の販売は大変な割に、入ってくるお金は少ないよなあ…と思います。


やり取りが増えると、トラブルに当たる確率も上がる

数を売って稼ぐ的なやり方は、売れるのであれば悪くありません。

しかし販売にトラブルはつきもので、 数をこなすやり方だと、それなりにトラブルに当たる確率も高くなってきます。

例えば商品の配送先を間違えてしまったり、もしくは郵便事故が起こったり、 クレーマーに当たるかもしれません。



もちろん販売数が少なかったとしても、運が悪ければトラブルに遭遇することはあります。

ですが100人に販売するのと、10人に販売するのとでは、やはりトラブルに当たる確率は前者の方が高いんですよね。

数が多いとミスも起こりやすくなります。

ただでさえ作業が大変なところに、なんらかのトラブルが起きてしまったら…と考えると、寒気がします。


値段を上げにくい

物やサービスを販売しようと考える人の中には、 最初だけ安くしておいて、ある程度知名度があがったところで価格を上げようと考える方もいると思います。

商品は、まずは知ってもらわなくては売れるものも売れません。

なので悪くないやり方ではあるのですが、 実際にやってみると上手くいかないことも少なくないのですよね。

値段を上げたとたんに全く売れなくなったり、 ひどいと値上げ=悪のように言われたり…。



最初だから特別に安い、ということを理解してお試しで購入してくださる方なら問題ないのですが、 それがデフォルトだと思い込んでしまう人や、とにかく安ければ安いほどいいという人もいます。

購入者の評価を気にして、結局、なかなか値段が上げられなくてズルズルしてしまうパターン、珍しくありません。



価格は下げるのは簡単ですし歓迎されやすいのですが、 一度下げた値段を上げるのは難しいということを念頭に置いたうえで、価格を設定しましょう。



高いから売れないというのは思い込みかも?

商品を安く販売すると売れやすいというメリットがある反面、デメリットもそれなりにあります。

なので安くしすぎるのはいいことではないのですが、 それでも高くすると売れにくくなるし…と、高い値段をつけるのを躊躇ってしまう人もいると思います。



確かに、商品自体のクオリティが低かったり、 商品の相場よりも価格を高くした場合は売れにくいかもしれません。

高くしても売れない場合は、価格を安くするか、もしくは商品や売り方を見直すしかないでしょう。

ただ、実際に高い価格でその商品を売ってみたこと、あるでしょうか?

高ければ売れないというのは自分の思い込みであり、 実際に売ってみると意外と売れるかもしれませんよ。



別記事でも書きましたが、私は色々やっている副業の一つとして、自分で制作した絵画を販売しています。

ポツポツ売れる…という感じで爆発的に売れているわけではありませんが、 少なくとも格安価格ではないため、少ない数の販売でも売れれば若干の収入にはなります。

これまで、色んなパターンでの販売実験を行ってみたのですが、 そこで思ったことは、自分の高い安いという感覚は、所詮自分だけのモノであるということ。

価格を高くしたとしても、買う人はいます。



ちなみにこの考え、アフィリエイトでも同じです。

一般的な感覚でみると高額な商品でも、欲しい人いるのかな?と思うような商品でも、買う人はいるんですよね。

私の友人に長くアフィリエイトに取り組んでいる人がいますが、 安くないと売れない、イマイチ(だと友人が思う)な商品は売れない、という思い込みがあるようで、サイトの広告は報酬が安い商品ばかり。

それだと稼げないと何度も言っているのですが、 「安い=たくさん売れて稼げる」という思い込みから抜け出せないようで、 何年もやっているのに小遣い程度しか稼げていません。

思い込みは視野を狭くするため、危険だと思います。



高いから売れないと思っている人、一度値段を上げて売ってみてはいかがでしょうか?

もちろんその商品の相場も考慮した上でですが、高いと売れないというのは思い込みかもしれませんよ。



高額商品は数が売れなくても利益は大きい

言ってることが矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、 商品価格を高くすると、やはり安いときよりは売れにくくなります。

数が売れないと稼げないような気がしてしまうかもしれませんが、販売数ではなく売上で見てみると、案外そうでもないのですよね。

格安商品はとにかく数を売ることが大切ですが、 高額商品は数が出なくても大きな利益が得られます。



例えば2000円の格安価格で絵を売ったとして、確かに高い時に比べると売れる数は増えやすいです。

ただ利益が少ないため、沢山売っても大した稼ぎにならないんですよね。

しかも私の経験上では、商品価格が安い時の方が、 値下げ交渉をしてきたり、非常識な注文を付ける人に当たる率が高い気がします。

※もちろん、ものすごく良い感じのお客さんもおられます。

そのやり取りや、絵を描く時間や配送作業にかかる時間を考えると、微妙です。 場合によってはストレスもたまって消耗するし、時給換算したら赤字かもしれません。



一方で、価格を高くした場合。例えば絵の価格を10000円、20000円に設定した場合。

10000円、20000円の絵は美術品としては安価といえるお値段ですが、 正直日本では絵の購入は一般的なことではないため、1万円を超えてくるとあまり売れなくなります。

数が出なくなるわけですが、では全く売れないかというとそんなことはなく、 よほど商品のクオリティが低いのでなければ買う人はいます。

高額商品ですから、ポツポツでも売れてくれればそれなりの収入になるのですよね。



手数料や原価などを考えずに単純計算した場合、2000円の絵を10枚売ると20000円のお金が手に入ります。

しかし10000円の絵の場合、2枚売れば20000円、20000円の絵であれば1枚で20000円の利益が得られます。

配送作業にかかる時間なども考慮すると、 価格を高くして少ない数を販売したほうが、絶対に楽ですし効率が良いんですよね。



もちろん、商品のクオリティに見あった価格付けは必要です。

私自身も、絵のサイズやクオリティによって価格は変えていますが、 普通に描いたものであれば、最低でも5000円以上の値段で売るようにしています。

高いものだと数万円の価格をつけていますが、数は少なくとも買う人はいますよ。



最後に…販売に一番大切なのは価格ではない

以上、商品の価格についてのあれこれをお話しさせていただきました。

今回の記事では価格にフォーカスして話をしましたが、 正直、商品の売れる売れないって商品自体の質よりも値段よりも、 その商品を売るためのプロモーションが一番重要だと思っています。

継続して買ってもらう(リピーターを獲得する)ためには商品自体の質が大切であるため、 クオリティの高い商品販売は必須ですが、売るにはプロモーションが大事です。

良い商品を扱っていたとしても、普通に販売しているだけでは人の目に触れませんので、なかなか売れません。

多分、売れないといっている多くの人はそこで失敗してると思います。

売るための戦略として、タイミングを見計らって価格をある程度操作するのはありですが、 価格の高低だけが商品の売れ行きに大きく左右しているわけではないということ、頭にとどめておくと良いでしょう。



…このテーマについてはまた記事にするかもしれませんが、長くなってしまうのでとりあえず今回はここで終わりです。

販売商品の価格設定に迷った場合は、今回お話しした内容を参考にしてみてください。





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