マウスのクリックがダブルクリックになる現象(チャタリング)を解消するフリーソフトを使ってみた
2年ほど使っているマウスが少し前からチャタリングを起こすようになり、
たびたびクリック操作が「ダブルクリック」になるので困っていました。
ちょっとファイルを選択したいだけなのに、クリックするだけで開いてしまうのでイライラ…
自宅にはほかにもマウスがたくさんあるので変えればよいだけのことなのですが、
今使っているマウスの形やサイズがとても気に入っているのですよね。
なので何とか症状が直らないか…と思って調べてみたところ、
ChatteringCanceler(チャタリングキャンセラ)というフリーソフトを発見。
これであっさり解決しました。
というわけでソフトをご紹介します。
マウスのチャタリングを解消するChatteringCanceler(チャタリングキャンセラ)
マウスを長く使っているとボタンの部品が劣化してしまい、さまざまな不具合が起きるようになります。
チャタリングはそういった不具合の一種で、クリック操作がダブルクリックになるという症状が起きてしまいます。
クリックがダブルクリックになると、開くつもりのないファイルを開いてしまったり、
また何らかの申し込みをする場合に、「送信する」ボタンをダブルクリックしてしまったりするなど、
いろいろややこしいことが起こります。
そんなチャタリングを防いでくれるのが、ChatteringCanceler(チャタリングキャンセラ)です。
ありがたいことに、フリーソフトです。
またインストール時にレジストリに情報を書き込まないため、アンインストール時の削除も簡単と、
ソフトの操作以外の使い勝手も優れています。
ChatteringCanceler(チャタリングキャンセラ)の導入の仕方
次に、ChatteringCanceler(チャタリングキャンセラ)の導入についてですが、
いちいち説明する必要がないくらい簡単です。
まず前項でご紹介したリンク先のページ(Vector)より、ソフトをダウンロードしてください。
ダウンロードしたZipフォルダ
ダウンロードしたら解凍します。
上画像は、解凍したフォルダの中に入っているファイルです。
フォルダ内にある「FirstInfo.txt」にも書かれていますが、32Bit版のWindowsを使用している人は
「x86」というフォルダ内のソフトを利用しますので、「x86」フォルダを適当な場所へコピーします。
一方で64Bit版Windowsを利用している人は、「x64」フォルダ以下のソフトを利用しますので、
同じく「x64」フォルダを適当な場所へコピーしてください。
現状、ほとんどの人が64Bitだと思います。
上記フォルダのほか、English_version(英語版)のソフトも同梱されているようですが、
現状ではドキュメントは付属していないとのこと。
とはいえ、使わないのなら関係ありません。
ソフトをフォルダ事適当な場所へコピーしたら、
フォルダ内にある「ChatteringCanceler.exe」を起動します。
起動するだけで、即使えるようになります。
ためしに起動後にマウスを使ってみたら、なんとチャタリングが解消していました。こんなにあっさり解決するなんて驚きです。
スタートアップに登録して自動起動させるように設定
いつも必ず使うソフトは、パソコンを起動するたびに自動で起動してくれると便利ですよね。
しかしChatteringCanceler(チャタリングキャンセラ)は、デフォルトでは自動起動せず、
毎回パソコンを起動させるたびに手動でソフトを起動させる必要があります。
それが面倒な人は、スタートアップフォルダに「ChatteringCanceler.exe」のショートカットを作成しておくと、
パソコン起動時に自動起動してくれるようになるので便利です。
スタートアップフォルダは以下の場所にあります。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
Windows 10の場合、Windowsキー+Rキーを同時押ししたあと、
表示される「ファイル名を指定して実行」に「shell:startup」を入力してOKを押せば、
スタートアップフォルダを開くことができます。
スタートアップフォルダを開いたら、「ChatteringCanceler.exe」のショートカットを作成して置いておきます。
自動起動の必要がない場合は、上記の作業をする必要はありません。
チャタリングキャンセラの設定変更方法
ChatteringCanceler(チャタリングキャンセラ)を使ってみたけれど、それでも操作がしづらい、
不具合が起きるようになった場合は設定を変えてみましょう。
ソフトの詳細な設定は、デスクトップのタスクトレイに表示されている「ChatteringCanceler」のアイコンより行えます。
タスクトレイ内のアイコンを右クリックするとメニューが表示されるので、「設定」をクリック。
するとChatteringCancelerの設定が表示されます。
デフォルトではこんな感じ。
計5ボタンまで設定できます。
デフォルトで有効となっている「Down-Up間隔測定方式」では、「ボタン監視設定」で指定した時間(msec単位)よりも短い間隔のクリックを無視します。
上記設定の場合だと、40msecよりも短い間隔に行われたクリックをチャタリングだと認識して無視するということです。
とりあえずはこのデフォルト設定で操作を行ってみて、不具合が出るようだったら設定を変えるとよいでしょう。
設定の仕方については、ソフトに付属しているReadmeファイルに詳しく書かれていますので、そちらをご参照下さい。
私の場合、最初は問題ないように思えていたのですが、
ブラウザで選択した文字を「右クリックで検索」する場合に上手くいかないことが多かったので、
チャタリングが起きていないボタンに関しては、以下のように設定して機能を利用しないことにしました。
今のところは、この設定で快適に操作ができています。
マウスがさらにおかしくなって挙動が変わってきたら、その都度対応したいと思います。
それでも快適に作業ができなくなったら、新しいマウスに買い替えですね。
ソフトを使っても何をしてもマウスの不具合が直らない場合は…
残念ですが寿命だと思われます。
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