パソコンにセキュリティソフトって本当に必要?


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自分のパソコンにセキュリティソフトを導入している人、少なくないと思います。

セキュリティソフトとはその名のとおり、パソコンのセキュリティを高めることでウイルスであったり、 外部からの攻撃によるトラブルを防ぐためのソフトウェアです。

本当に必要なのかはよくわからないけど、何となく安心できるから…という理由で入れている人もおられるのではないでしょうか。

ただ、中にはセキュリティソフトなんて不要、意味がないなんていう声もあったりするのですよね。

セキュリティソフトって、パソコンを使うにあたって本当に必要なものなのでしょうか?





セキュリティソフトは絶対必要ではない、でも迷っている人は入れた方が良い



パソコンに市販のセキュリティソフトを入れようと思っているけれど、「そんなもの不要だ」という声もあって迷っている。

そんな方、おられるかもしれません。
結論からお話しすると、


【Windows 10以前のOSを使っている場合】
・セキュリティソフトは入れた方が良い

【Windows 10を使っている場合】
・市販のセキュリティソフトは絶対に必要ではない
・セキュリティに詳しくない人は、入れた方が良い

でしょうか。

現在多くの方がWindows 10を搭載したPCをお使いになっていると思いますが、 Windows 10には「Windows Defender」と呼ばれるセキュリティソフトが標準搭載されています。

いわゆる、無料のセキュリティ機能です。



従来のWindows OSのバージョンでも、標準でいくつかのセキュリティ機能が搭載されていましたが、 防御力に心許ない部分があり、搭載されていても気休めという感じでした。

なので、Windows 10以前のOSを使っている場合はセキュリティソフトは入れておいた方が安心できるでしょう。

一方で、Windows 10で導入された「Windows Defender」には多くのセキュリティ機能が搭載されており、 ウイルスの検知率も高いとされています。

実際、セキュリティソフトの動作をチェックする世界的な第三者機関「AV-Comparatives」の統計によると、 「Windows Defender」はウイルスのブロック率においてかなり良い結果を残しています。

以下、AV-Comparativesが実施したセキュリティソフトのテスト「Real-World Protection Test」の結果レポートです。


2019年7月~8月のテスト結果 矢印部分がMicrosoftの「Windows Defender」のデータ

出典:Real-World Protection Test Jul-Aug 2019 Factsheet



グレーの部分が多いほど、ウイルスの検出率が高いということを示します。

Windows Defenderの項目をみると、他の有料セキュリティソフトと比較しても検出率が高いということがわかります。 誤検出もそれなりにありますが、無料で使えるセキュリティソフトとしてはかなり優秀ではないでしょうか。

テスト結果は毎回変わるので、いつも上記のような結果が出ているわけではありませんが、 市販の有料ソフトと並ぶくらいの性能を「Windows Defender」は持ちあわせていると考えても良いでしょう。





ただし、上記のデータはウイルスの検出率のみを見たものです。

Windows Defenderの他のセキュリティ機能に関しては、市販の有料ソフトと比較するとそこまで機能は充実していません。

あと設定が市販のセキュリティソフトに比べるとわかりづらく、 利用者に多少の知識がいります。

誤った設定をしたがために、中途半端なセキュリティの状態でパソコンを利用してしまうこともないとはいえませんし、 何かあった時のサポートもありません。

一方で、市販のセキュリティソフトって設定がわかりやすく作られているので、初心者でも使いこなしやすいんですよね。

トラブルが起きた場合でも、サポートに問い合わせることができます。

なのでセキュリティに詳しくない人や、自分で危機回避できる自信がないという人は、 市販ソフトを入れた方が安全だといえるでしょう。



まとめると、セキュリティソフトを入れた方が良いのか、 それとも入れなくても大丈夫なのかがわからなくて迷っている…なんて方は、入れた方が良いです。

入れなくても大丈夫な人は、最初から迷ったりしません。

迷うのは、どのようにパソコンを使えば安全なのか、また脅威に対処すればよいのかを把握できていないからであり、 そういう人はセキュリティソフトを入れておいた方が安心できると思います。

あとそれなりにセキュリティのリテラシーが高い人でも、仕事でパソコンを使っている(個人情報を扱うなど)場合は、 機能が充実している有料セキュリティソフトを入れた方が良いでしょう。



私自身は、トレンドマイクロのウイルスバスタークラウド をずっと使っています。

防御力が高いことはもちろんですが、セキュリティソフトにしては動作が軽いところも気に入っています。

インターフェースが単純でわかりやすいので、ややこしい設定が面倒…なんて人や初心者にもおすすめできるソフトです。



無料のセキュリティソフトはむしろ不要

ユーザーの中には、セキュリティが心配だけど有料のセキュリティソフトを入れるのも気が進まない…なんて理由から、 無料のセキュリティソフトをパソコンに導入しようと考える人がいるかもしれません。

入れないよりはマシだろう、という理由からです。

ですが無料のセキュリティソフトを入れるくらいなら、Windows 10標準の「Windows Defender」を利用されることをおすすめします。



しつこいようですが、「Windows Defender」は無料ソフトにしては機能も多く、 またウイルスを検出する性能は有料ソフト並みに高いです。

機能の充実度や使いやすさに関しては、市販の有料セキュリティソフトに及びませんが、 脅威にたいする防御力はそれなりに期待できるはずです。

機能制限の多い無料のセキュリティソフトを入れるくらいなら、 「Windows Defender」を利用した方が安全だといえます。



補足として、無料ソフトと「Windows Defender」を両方使用したらセキュリティがより強固になるのでは?と考える人もいるかもしれません。

しかしそれはムリです。
2つのセキュリティソフトを同時に利用することはできません。

セキュリティソフトを入れた時点でWindows Defenderは無効になってしまい、Windows Defenderの機能は利用できなくなります。

Windows Defenderを利用するのなら、他のセキュリティソフトは入れないようにしましょう。



絶対に安全だといえるセキュリティ対策はない

ここまで、セキュリティソフトの要否についてお話してきましたが、 セキュリティソフトを入れたからセキュリティ的に万全だというわけではありません。

パソコンの使い方によってはウイルス感染してしまうこともあるでしょうし、 フィッシング詐欺の被害に巻き込まれてしまう可能性もないとは言えません。

あくまでも、セキュリティソフトはトラブル回避のためのサポートをしてくれるものであって、 「ソフトを入れているから絶対安心」ではないということを覚えておきましょう。





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