セラミド原液を使うなら「こういう商品を選びたい」という例
もともと乾燥しやすい肌だったり、そうでなくともある程度年齢を経ると若い頃よりも肌がカサカサしやすくなります。
そんな肌に良いといわれるのが、セラミドと呼ばれる美容成分です。
私、以前の仕事の関係よりセラミドにはかなり詳しかったりするのですが、
多くの方におすすめできる実力派の成分だといっても過言ではないでしょう。
実際、私自身もやや乾燥しやすい肌質なのでよくお世話になっていますし、まわりにもおすすめしています。
そのセラミドの原液なるものが売られているのをよく見かけますが、
市販のセラミド原液って商品によって中身がかなり違うんですよね。
そもそもセラミド自体、種類がたくさんあってそれぞれ働きも異なるのですが、
乾燥を改善したいと考えてセラミド原液を使う場合は、選び方に注意が必要です。
というわけで今回は、効果が期待できる「セラミド原液」をご紹介するとともに、選び方のコツについてもお話ししたいと思います。
セラミドっていったい何?
この記事をお読みの方で「セラミド」について知らない人は多分いないと思いますが、一応簡単に説明しておきます。
セラミドとは、肌の角質層の内部にある細胞間脂質の半分以上を占める成分の名称です。
細胞間脂質は角質層の細胞の隙間を埋めるように存在しており、外部刺激から肌を守ったり水分を蓄える働きがあり、健康な肌には欠かせません。
そんなセラミドですが、年齢とともに肌がセラミドを産生する力は衰えていきます。
個人差はありますが、特に40代にかかるころから急速に減っていき、50代になる頃には20代の約半分にまでセラミドが減ってしまうといわれています。
年を取ると乾燥が気になったりトラブルが起こりやすくなるのって、セラミド減少による影響が大きいのですよね。
乾燥すると小じわやシワの原因にもなりやすくなるため、若々しい肌を保つためには何らかの方法でセラミドを補う必要があります。
年齢肌にセラミドと言われることが多いのは、上記のような理由からです。
セラミド化粧品の目的は、外部からセラミドを角質層に補うことで肌の水分保持量を高め、バリア機能を整えるところにあります。
若くてもお肌が乾燥しやすい人はやはりセラミドが不足している可能性が高いため、やはりセラミドを補うことが有効だといえるでしょう。
セラミド原液を選ぶのなら、セラミドの種類を厳選しよう
先日、久々にあった友人とお茶していた時にセラミド原液を買ったという話になったのですが、友人いわく思っていたよりも良くなかったとのこと。
よく聞いてみると、1000円台くらいの値段の安い原液を購入したそうで、それはそうだろうなと思いました。
セラミドって、以下のようにいろんな種類が存在します。
・動物性セラミド
・植物性セラミド
・疑似セラミド
・ヒト型セラミド
※呼び方はメーカーによって多少異なります。
どのセラミドも化粧品として利用されている成分ですが、
もし乾燥が気になってセラミドを使いたいと考えるのなら、一番最後の「ヒト型セラミド」を利用するべきなんですよね。
それは「ヒト型セラミド」が、人の肌にもとからあるセラミドと同じような働きをしてくれるからです。
ヒト型セラミドを使うことで、肌の角質層に水分をとどめる働きが期待できるんです。結果、肌のバリア機能強化のサポートにもつながります。
その他のセラミドも効果が期待できないわけではありませんが、ヒト型セラミドとは違って肌の表面でしか作用できないため、
肌の水分蒸発を多少防ぐことはできるかもしれませんが、根本的な水分不足の改善にはつながりません。
なのでセラミドを使うのなら、ヒト型セラミドと呼ばれるタイプの成分が使われた化粧品を選ぶべきだといえます。
ただ、ヒト型セラミドってそれ自体がやや高価であるため(ヒト型セラミドの種類にもよる)、
安い化粧品には入れられません。
もし入っていたとしても、わずかにしか配合されていないと考えた方が良いです。
量が少なければ、セラミドならではの効果もあまり期待はできないでしょう。
ちなみに友人が買ったセラミドは「植物何たら…」とパッケージに書かれていたそうなので、多分植物性のセラミドが使われた原液だったのだと思います。
ヒト型セラミド以外のセラミド原液なら、比較的安い価格で手に入るものも多いですが、
前述したとおり肌の表面でしか作用できないため、根本的な水分不足の改善にはつながりません。
まあ保湿効果は期待できるので、使う意味がないかというとそんなことはないのですが、
単純に保湿したいだけならわざわざセラミド原液をつかわなくとも、しっとり系の化粧水やクリームなどを使えばよいのではと思います。
セラミドの効果を期待して使うのなら、やはりヒト型セラミド入りの化粧品を利用するべきです。
もし選ぶなら、こんなヒト型セラミドの原液を選ぼう
セラミド原液という名の化粧品は数多く存在しますが、「ヒト型セラミド」を使った原液って市販ではそれほど多くはありません。
といっても、以前はほとんどなかったものが、最近ではちらほら見かけるようになってきました。
ちなみに私が使っている、セラミド原液は以下です。
※上記2つのうち、上のセラミド原液はなぜか販売されなくなってしまったので、現在は下の原液を使用しています。
上記のセラミド原液には、いくつかのヒト型セラミドや防腐成分などセラミド化粧品のベースに必要な成分が配合されています。
これらの製品、実はメーカーが販売しているセラミド化粧品に配合されているセラミド原液と、同等の原液なのですよね。
市販されているセラミド化粧品には、メーカーがセラミド原料の製造を行っている会社から原液を購入し、
そのセラミド原液を材料として作られているものが多くあります。
なので商品は違うけれど、使われているセラミド原液は同じ…なんてことが結構よくあったりするんです。
なお、メーカーが販売しているセラミド化粧品は、セラミド原液以外にも様々な美容成分を配合したものがほとんどです。
なので同じセラミド原液がベースに使用されていたとしても、使い心地は化粧品によって結構違います。
どのメーカーのセラミド化粧品も、さまざまな美容成分を組み合わせることでより使用感がよくなるような配合にしてあるため、
セラミド単独で利用するよりも美容効果は期待できるはずです。
なので、乾燥対策だけではなくトータルで年齢肌の美容対策をしたいのなら、
わざわざセラミド原液を使うのではなく、メーカーが販売しているちょっとお高めのセラミド化粧品を使うのがコスパが高いです。
色んな美容成分を、ベストな配合で一度に使うことができますから。
一方で単純にセラミドを使ってみたいという人、また今使っている化粧品にセラミドを追加したいというような場合は、
先でご紹介したようなセラミド原液を利用すると良いでしょう。
原液だと顔に体にとフレキシブルに利用できるので、
乾燥しやすい冬場などは特に重宝するはずです。
参考までに、これまで使ったことのあるセラミド化粧品の中から、特に私が気に入っている製品をご紹介しておきます。
やや肌が敏感なので、敏感肌向けのラインが使いやすいです。
お値段がちょっと高めのものもありますが、その価値はあると思います。
いずれもトライアル用のリーズナブルな商品が用意されているので、肌との相性が心配な場合はまずトライアルで試してみると良いでしょう。
基本的にはシリーズで使うのが理想ですが、セラミドは特にクリーム類に多く配合される傾向があるため(性質的に配合しやすいため)、
どれか一つを選ぶのならクリーム系のアイテムを選ぶのがおすすめです。
ヒト型セラミドが配合されているかどうかの見分け方
化粧品に、ヒト型セラミドが入っているかどうかの見分け方についてお話ししておきます。
セラミドにはさまざまな種類が存在しますが、基本的に植物や動物性セラミド、疑似セラミドは成分表に「セラミド」とは記載できません。
なので例えば動物性セラミドが配合されていることをうたっていても、成分表には「セラミド」の文字は見当たらないはずです。(一部、植物セラミドなどと「セラミド」の文字が記載される場合があるようですが、基本的にはセラミドの文字は成分表にはありません。)
一方でヒト型セラミドが配合されている化粧品の場合。
この場合は成分表に「セラミド」の文字を記載できます。
ヒト型セラミドが配合された化粧品の成分表には、以下のような記載があるはずです。
・セラミド1
・セラミド2
・セラミド3
ほか
もしくは
・セラミドEOP
・セラミドNG
・セラミドNP
ほか
以前までは「セラミド」のあとに数字を付ける表記の仕方が一般的でしたが、
現在は「セラミド」のあとに英字を付ける表記の仕方が主流になってきています。
いずれにせよ、「セラミド+数字」や「セラミド+英字」の記載があれば、
ヒト型セラミドが使われていると考えて間違いないでしょう。
セラミド化粧品を選ぶときの参考にしてみてください。
原液は基本的に薄めて使うもの
もともと原液とは、他の化粧品のベースとなる濃縮液とかそういった意味合いのものだと思うのですが、
商品によっては美容液のような扱いであることも少なくありません。
そんな美容液的な化粧品であれば、直接肌につけても問題ないと思いますが、
本来の意味での原液は基本的に薄めてつかうことを想定しています。
例えばセラミド原液は、一般的な化粧品よりも多くのセラミドが配合されていますが、
それ以外の成分…防腐剤のような美容成分以外の添加物も多く配合されていることが多いんですよね。
なので、濃い方が効きそうだからという理由で原液を直接使ってしまうと、肌には負担が大きい場合があります。
肌に良かれと思ってしていることが、逆に負担になっていては意味がありませんし、
原液は安いものではありませんからきちんと使わないともったいないです。
化粧水や乳液などに混ぜて、薄めて利用するようにしましょう。
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