ピアノが弾けるようになりたい キーボードで練習…はだめ?


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ピアノを弾くために練習したい。
しかし自宅にピアノが置けない、また予算の都合でピアノは買えないので、キーボードで練習しようかな…。

そんな方、少なからずおられると思います。

ただ、「キーボードでピアノの練習をするのは難しい」という声もよく聞かれます。 特にピアノをきちんと習っている人に尋ねると、そのような答えが返ってくることが多いです。

でも、ちゃんとしたピアノを自宅の置くのは難しい…。
キーボードでピアノの練習を行うのは難しいのでしょうか?





キーボードといっても色々ある



キーボードでピアノの練習…についてお話しする前にまず、キーボードの定義についてお話ししておきます。

というのも、キーボードと一口にいってもさまざまなタイプがあるからです。



まず、キーボードというのは鍵盤を意味する言葉です。

なので鍵盤がついている楽器は、ちょっと強引ではあるもののすべてキーボードと呼ぶことができます。

その中でも「ピアノを練習するためのキーボード」といわれてまず思い浮かぶのは、 鍵盤はやや少ないけれどピアノの音色が出せるキーボードと、電子ピアノでしょうか。

自宅にピアノがないから、キーボードで練習したい。

といっている方は、多分この「ピアノの音色が出せるキーボード」か「電子ピアノ」を使って練習することを考えているのだと思います。

そこで迷うのが、どのようなキーボードを選べばよいのかということ。

「ピアノの音色が出せるキーボード」と「電子ピアノ」とでは、どちらがピアノ練習に向いているのでしょうか?



キーボードと電子ピアノの違いとは



「ピアノの音色が出せるキーボード」と「電子ピアノ」は、どちらもピアノの音が出せる楽器ではありますが、 音の感じや鍵盤の使い心地がやや異なります。



電子ピアノは「ピアノ」という名前がついていることからもわかる通り、 よりピアノに近い性質を持たせたキーボードです。

電子ピアノでもさまざまな音が出せるようになっているものがほとんどですが、 ピアノの音に関しては、より生のピアノに近い音が出るものが多いです。

また鍵盤も、一般的なキーボードに比べるとやや重さがあるため、ピアノの鍵盤に近い使い心地です。

鍵盤数もピアノと同じで、88鍵ありますし、ピアノ特有のペダルが足元についています。

電子ピアノの特徴

・生ピアノに近い音が出る
・鍵盤に重さがある
・鍵盤数が生ピアノと同じ
・ペダルがついている





対してキーボードは、ピアノのような音が出はするのですが、 生のピアノに比べると軽い感じの音色であることが多いです。

もちろん音色はキーボードによって差がありますが、生ピアノのような深みのある音は出ません。

またピアノに比べると鍵盤の押し心地がかなり軽いですし、鍵盤数も50~70鍵程度と少ないものが多く、さらにはペダルがないものもあります。

こういったタイプのキーボードを利用してピアノの練習をする場合、生ピアノとはかなり使い心地が異なるため、 ピアノ練習には不足を感じることが多いです。

練習できないことはないのですが、キーボードでばかり練習していると、 キーボードなら弾けるのに生ピアノになるとところどころ詰まってしまう…何てことが起こりやすくなります。

キーボードの特徴

・生ピアノよりも音が軽い
・鍵盤が軽い
・鍵盤数が生ピアノよりも少ない
・ペダルがついていないものが多い



ピアノを練習するなら「電子ピアノ」を選ぼう



前の項でご説明した通り、一般的なキーボードはピアノを弾くために最適化されているとは言えません。

ピアノ曲を弾けないことはありませんが、十分な表現ができなかったり、鍵盤が軽すぎて指を動かす訓練には物足りない場合があります。

生ピアノの鍵盤って結構重いです。

なので、柔らかい鍵盤のキーボードで練習をしていると、いざ生ピアノを弾こうとしたときに指が動かないなんてことが起こります。



まあキーボードといっても、最近ではいろんな機能を搭載した機種も出ていますので、 絶対にピアノの練習に使えないかというとそんなことはありません。

ですがピアノの練習をしたいのなら、できればより生ピアノに近い使い心地を再現した「電子ピアノ」を選んだほうが良いでしょう。

長くピアノを習っている人でも、自宅では電子ピアノを使っている…なんて人は結構多いです。



電子ピアノがないので、キーボードを練習に使いたいけど…



先にも述べたように、 生ピアノ以外の鍵盤楽器でピアノを練習をするのなら、電子ピアノが向いています。

一般のピアノ教室に通って練習をはじめるような場合でも、普通のキーボードだと難しいというような説明をされると思います。

ですがなかには、電子ピアノがないのでとりあえずキーボードをピアノ曲の練習に使いたい…なんて方もおられるかもしれません。



正直、一般的なキーボードはピアノの練習には向いていません。
ですが、全くピアノの練習にならないかというと、そんなこともないと思います。

どのような練習をしていくのかにもよりますが、特にはじめたばかりの頃は、使う鍵盤の数がそれほど多くはありませんし速く弾くこともありません。

ピアノならではのペダルを使う機会もありませんから、キーボードでも代用できないことはないといえます。

なので、ある程度上達するまではキーボードでもかまわないでしょう。

ピアノの指使いや表現力の練習にはキーボードでは力不足ですが、 楽譜を速く読むため、楽譜に慣れるための練習には十分使えます。



ただし、鍵盤数が少なすぎるものはおすすめしません…というか、そもそも鍵盤が少ないと練習に使えない場合があります。

練習曲にもよりますが、最低でも60個以上(白い鍵盤と黒い鍵盤を合わせた数)鍵盤があるキーボードを使うようにしましょう。

あとピアノを上達させたいなら、ゆくゆくは電子ピアノを導入されることをおすすめします。



ピアノ練習のための電子ピアノを選ぶコツ

ピアノの練習のために電子ピアノを導入しよう、なんて方向けに、電子ピアノを選ぶ時のコツについてお話ししておきます。

ピアノの練習にはキーボードよりも電子ピアノが向いている…と述べましたが、 電子ピアノならどれでも良いのかというと、やはりそんなことはないのですよね。



電子ピアノと一口に言っても、ピンからキリまであります。

予算もあるでしょうから、価格が高いものを買うべき…とまではいいませんが、以下のポイントはできるだけ押さえるようにしておきましょう。

電子ピアノを選ぶときにチェックしたいポイント

・鍵盤が軽すぎないか(鍵盤の素材は?)
・鍵盤を弾いたときに、強弱をしっかりと表現できるか
・生ピアノと同じ88鍵
・スピーカーの数は多いほうが良い
・サイズに注意


鍵盤のタッチ感は要チェックポイント

まず絶対に押さえておきたいのが、鍵盤のタッチ感がどうであるか。



鍵盤のタッチ感は、ピアノを弾くにあたってはとても大切な要素です。

タッチ感が変わっただけで上手く弾けなくなることもあるくらいなので、 一番に重視したいところ。

タッチ感がどうであるのかは実物に触れてみるのが一番ですが、初心者だと触ってもよくわからない場合もあるでしょう。

その場合は、鍵盤の素材に何が使われているか、またどのような構造であるのかを見てください。



価格の高い電子ピアノの鍵盤には、木製パーツが使われていることが多いです。 逆に価格が安い製品には、プラスチック製の鍵盤が用いられています。

弾き比べてみるとわかりますが、木製の鍵盤はタッチ感が重く強弱がつけやすいのに対して、 プラスチックは軽くて繊細な表現が難しく、弾き心地が全然違ってきます。

またプラスチック鍵盤は、弾いているとカチカチといった特有の音がなりやすいのが気になります。



本格的なピアノの練習のためにこれから電子ピアノを買うのなら、 よりピアノの弾き心地に近い、木製パーツの鍵盤を採用したモデルを選びましょう。

あくまでも趣味でピアノを弾くような場合には「木製」にこだわる必要はありませんが、 そうではあっても、ピアノに近いタッチ感であることをうたっているモデルを選ぶことをおすすめします。


スピーカーの搭載数は?

当然ですが、電子ピアノにはスピーカーが搭載されています。



スピーカーによって音を発するわけですが、 そのスピーカーの搭載数が機種によって大きく異なります。

価格の高い上位機種ほど、スピーカーが多く搭載されている傾向にあります。

スピーカーの数が違うと、曲の雰囲気が変わってしまうくらい音の聴こえ方に違いが出てくることもありますので、 できればスピーカーの数は多いほうが良いです。

鍵盤ほど重視する点ではありませんが、一応チェックしてください。


電子ピアノ全体のサイズもチェック

サイズにも注意が必要です。



電子ピアノは機種によっては、かなりの設置面積を必要とするものもありますので、 電子ピアノを置いたら、部屋が狭くて不便になってしまった…なんてことにもなりえます。

横幅はもちろん、奥行きや高さも機種によって大きく異なるため、余裕をもって設置できるかどうかを確認しておきましょう。



おすすめの電子ピアノは?

電子ピアノのおすすめと一口に言っても、人によって予算が大きく異なること、 また買う目的も求めるグレードも異なります。

なので一概にこれが良い…とはいえないのですが、 品質の良さで選ばれることが多い、なおかつそこそこ手頃な価格帯の電子ピアノをいくつかご紹介したいと思います。


以下はモデルによって機能が大きく異なること、また価格にも違いがありますが、 いずれもピアノに近い鍵盤のタッチ感を実現しています。

単純にピアノを練習したい方をはじめ、 これから教室へ通おう…という本格的な目的の人にも適していますので、参考にしていただければと思います。


YAMAHA CLP-645【手頃だけど本格的】

「ナチュラルウッドエックス(NWX)鍵盤」と呼ばれる木製鍵盤を採用した、 生ピアノに近い弾き心地の電子ピアノ。

これからピアノをはじめようという初心者にはもちろん、 ピアノを弾きなれた上級者にもおすすめできる、本格的な弾きごたえと音を実現したモデルです。

高機能でありながらも、 価格は電子ピアノとしては「ほどほど」という感じで買いやすいところが魅力。

当分の間練習に活用できる、きちんとした電子ピアノが欲しいという方におすすめのモデルです。



Roland HP704【手頃だけど本格的】

電子ピアノならではの品質の良さとコストパフォーマンスを求める人に向く、「Roland HP704」。

PHA-50と呼ばれるハイブリット構造の鍵盤を採用することで、 ピアノならではのタッチ感と音色に加えて、高い剛性も実現。

また「4スピーカー・システム」を採用することでグランドピアノ特有の響きも楽しめるなど、 ハイクオリティな電子ピアノです。

一応エントリークラスという位置づけのモデルではあるのですが、 弾き心地や音色、贅沢な構成のスピーカーなど、機能はエントリーとは思えない内容で、こだわりがある人でも十分に納得できる製品だといえるでしょう。

先にご紹介したヤマハの製品と同様に、長く使える電子ピアノが欲しい方におすすめ。



KORG LP-380【低価格】

低価格、省スペースで扱いやすいのに、ピアノに近い弾き心地を実現していると評判の高いKORG(コルグ)の「LP-380」。

10万円を大きく切る価格帯の電子ピアノで、本製品のような使い心地の製品はなかなかありません。

この価格帯の電子ピアノになると、キーボードにふわふわとした柔らかさを感じるモデルが多いなか、 本製品にはグランドピアノと同等の弾き心地を再現できるRH3鍵盤が採用されており、 鍵盤にはしっかりとした重みがあります。

音の強弱については、本物のピアノに比べると繊細な調整が難しいという声がたまに見られますが、 初心者が練習するエントリーモデルとしては、非常にコスパが高いモデルです。

できるだけ価格の安い電子ピアノを探している人におススメ。



CASIO PX-S1000【省スペース&低価格】

奥行232mmというスリムボディを実現した、カシオの「PX-S1000」。

カシオというと楽器メーカーと思われていないことも多いのですが、実は楽器メーカーとしても有名で、 ヤマハやローランドなどと同じく、電子ピアノといえば必ず名前があがるメーカーだったりします。

このモデルの特長は、非常にコンパクトかつスリムなボディを採用しながらも、 微細な音色の強弱がつけられること、またピアノらしいタッチ感を実現している点です。

価格を考えると、十分すぎる使用感と機能だといえます。

ピアノと同じ…とまでは言えないものの、趣味でピアノを弾きたい人には手ごろでちょうどよい製品ではないでしょうか。

特に部屋が狭く、大きい電子ピアノを設置するのが難しい方におすすめです。




楽譜が読めなくてもピアノが弾ける!おすすめの練習方法

楽譜が読めないけど、ピアノを弾いてみたい。
そんな初心者の方にご紹介したいのが、ピアニスト海野先生の自宅でできる「ピアノレッスン通信講座」。


普通、初心者がピアノを弾くとなると、まず楽譜を読むための勉強をしたり、面白くない練習を繰り返さなくてはなりません。

ですが海野先生のピアノレッスン講座なら、楽譜が読めなくてもすぐに弾けるようになるので、初心者でも楽しみながら上達できます。

音楽の知識は不要。
面白くない練習や学習をせずとも、短期間でピアノは弾けるようになるんです。



一体、どんな方法で練習を進めるのか?
興味をお持ちの方は、レッスン内容をチェックしてみてください。

自分にもできそう…なんて確信していただけるのではと思います。





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