日焼け止め塗ったから紫外線を浴びても大丈夫…ではない!日焼け止めにプラスアルファの対策が必要
出かける前に日焼け止めをしっかり塗ったから、強い日差しの下で過ごしても大丈夫…なんて風に思っている人、おられるのではないでしょうか。
私の友人にもそういうことを言っている人がいましたが、日焼け止めを塗ったからって焼けないわけではありません。
もちろん塗らないよりは全然良いですが、日焼け止めを塗っていたとしても日焼けしてしまったり、
肌が紫外線ダメージを受けてしまう恐れがあります。
いつもちゃんと日焼け止めを塗っていたのに焼けた、シミがたくさんできた…なんて場合は、
ちゃんと日焼け対策が出来ていないのかもしれません。
ただ日焼け止めを塗って終わりにするのではなく、プラスアルファの対策を取り入れることが必要です。
今回は、紫外線のダメージをできるだけ防ぐ方法について解説したいと思います。
「SPF値が高い日焼け止め=日焼けしない」ではない
市販の日焼け止めには、紫外線に対する防御力を示すSPFやPAといった目安の数値や記号が記載されています。
SPF30、PA++といった具合にです。
SPFは「Sun Protection Factor」の略で、紫外線B波の防止効果の高さを示します。
一方でPAは「Protection Grade of UVA」の略で、紫外線A波の防止効果の高さを示しています。
一般的にはSPFは数値が高く、またPAは記載されるプラスの数が多いほど、防御力の高い日焼け止めだと
認知している方が多いのではないでしょうか?
基本的には、その考え方で間違いはありません。
日差しが強い場所で長く過ごす場合は、SPF値やPAのプラスが多い日焼け止めを、
日差しが弱い場所で短時間だけ過ごす場合には、SPF値が低めの日焼け止めを使うと良いでしょう。
ただ中には防御力の高い日焼け止めを使えば、「紫外線ダメージを全く受けずに済む」と思っていらっしゃる方がおられます。
確かに、使っている日焼け止めの防御力が高ければ高いほど紫外線の影響は受けにくいといえるのですが、
その程度には個人差があることと、100%紫外線の影響が防げているわけではないのですよね。
そもそも、SPF30というのは「日を浴びはじめてから日焼けをしてしまうまでの時間を、通常よりも30倍遅らせることができる」という意味で、
紫外線の影響を完全になくしているわけではありません。
例えば「日を浴びはじめてから日焼けするまでに10分かかる」Aさんがいたとして、
SPF30の日焼け止めを使うと、日焼けするまでにかかる時間を300分後にまで伸ばすことができます。
すごいですよね。
どうしても日をあびざるを得ない環境にいる人には、ありがたいことです。
ただ、「日焼け止めを塗ったから300分間は日を浴びても安心」…ではありません。
見た目には肌が焼けていないように見えたとしても、日差しの元にいる限りは少しずつ紫外線エネルギーによる影響は受けています。
ダメージが肌に蓄積して耐えられなくなった時に、日焼け(炎症)という目に見えるかたちで現れるだけであって、
日焼けしていないからダメージがないというわけではないのです。
あくまでも、日焼け止めは紫外線の影響を少なくできるだけのものであって、
完全にシャットアウトできるわけではないということを頭に入れておきましょう。
完全に紫外線を防ぎたいなら、日焼け止めを塗るだけでは全く不十分です。
そもそも日焼け止めをきちんと使えていない場合も多い
日焼け止めは、正しい使い方をしてこそその効果を発揮できるものです。
実は日焼け止めのパッケージに記載されているSPF値を発揮させるためには、かなり厚塗りしなくてはならないのですが、
べたつくからといって薄く塗っている人は少なくありません。
当然ですが、日焼け止めの量が少ないと紫外線を十分にカットできず、短時間で日焼けしてしまったりムラに焼けてしまうこともあります。
なので日焼け止めを使うときは、日に当たりやすい部分ほどしっかりぬるようにしなくてはなりません。
製品にもよりますが、顔だと1円玉硬貨~10円玉硬貨大くらいの量を手のひらに出し、顔全体にまんべんなく塗る感じです。
1円玉硬貨~10円玉硬貨大くらいの量って、結構多いですよ。
伸びが良い日焼け止めほど薄塗りしてしまいやすいので、気を付けましょう。
あともう一つ、日焼け止めは塗ってから時間がたてばたつほど効果がなくなっていきます。
部位によっては、服に触れることによる摩擦によってあっという間に日焼け止めが落ちてしまうこともあるため、
定期的な塗り直しが必要です。
日焼け止めはしっかり塗っているけど、塗り直しはほとんどしていないという人、少なくないのではないでしょうか?
私も良く忘れます。
というか、頻繁に塗り直すのって状況によっては難しい場合もあるのですよね。
しかし日焼け止めの塗り直しをしないと、落ちてしまった部分が日焼けしやすくなります。
特に汗をかきやすく紫外線量の多い夏場は、日焼け止めの塗り直しを全くしないのはかなり危険です。
場合によっては、何もつけずに日差しの元へ出ているのと変わらない状態になっているかもしれません。
その時の環境にもよりますが、できれば2~3時間置きくらい、少なくとも4~5時間置きには日焼け止めを塗り直すようにしましょう。
基本的に日差しはあびないのが安全
日焼け止めをきちんと塗っていたとしても、完全に紫外線ダメージをなくすことができるわけではありません。
なので肌に負担をかけたくないなら、基本的には日差しはあびないのが安全です。
例えば、日焼け止めを塗った上で日傘をさしたり、上からUV仕様のカーディガンをはおるなどです。
あと目に紫外線がはいると、日差しを浴びたと体が認識してメラニン(シミの元になる)を作り出してしまいますから、
サングラスを使うとより安心ですね。
・日焼け止めを塗る
・日傘や帽子で日差しをさえぎる
・カーディガンや腕カバーを着用する
・サングラスをかける
私自身は日焼け止めを塗った上で、日傘を差したり腕カバーをつけたり、サングラスを使うことが多いでしょうか。
ちなみにサングラスは紫外線対策もありますが、頭痛対策も兼ねてます。光の刺激で頭痛が起こることがあるので…。
結構重装備になってしまうので、特に夏場は暑苦しいのですが、将来の肌の為だと思って続けています。
「ここまでする必要ある?」なんて思っている方、気を付けているのといないのとでは数年後の肌が絶対に違ってきますので(最近実感してます)、
面倒かもしれませんが気をつけてみて下さい。
おすすめの日焼け止め
最後に、おすすめの日焼け止めをご紹介します。
日焼け止めはSPF値やPAの値が高いほど、紫外線カットには効果がありますが、
肌に負担をかけやすいというデメリットもあります。
なので状況に応じて、様々なタイプの日焼け止めを使い分けるのが理想だといえるでしょう。
私自身も3種類くらいを使い分けています。
以下、おすすめの日焼け止めを場面別にご紹介します。
海や山など日差しの強いところで過ごす場合
まず、海や山など日差しの強いところで過ごす場合。
アネッサやアリーは、海や山で使う日焼け止めとしては定番ですよね。
そしてその効果にも定評があります。
体用、顔用があるので使い分けてください。
顔用は美容成分が多く、またテクスチャーが滑らかで塗りやすいです。
あとNALCは最近見つけた日焼け止めですが、ウォータープルーフで水がついても落ちにくいのに肌への使い心地が優しいところが気に入ってます。
子供にも使えるなど、使っていて安心できる日焼け止めです。
私は日の強い季節は、上記のどれかを使うことが多いですね。(セールなどで安く売っている時にどれかを買う感じです)
もちろん、塗り直しはきちんとしてください。
日差しが弱い場所で短時間過ごす場合
季節にもよりますが、比較的日差しが弱い時に短時間だけ屋外で過ごす場合は、以下を利用することが多いです。
上のティンテッドジェルクリームは、単なる日焼け止めというよりはカラーファンデです。
肌に負担をかけやすい紫外線吸収剤ではなく、紫外線散乱剤を使用した日焼け止めで、これを付けてさらにルースパウダーをはたいています。
日本製ではありませんが、安心できるので使い続けています。
ただし成分的に持ちは良くないので、短時間用です。
あと、下のオルナオーガニックは「ベビー用」の日焼け止めで、体中心に使っています。
ベビー用なだけあって紫外線吸収剤不使用、使用感も悪くないですし、成分が悪くない割にお手頃なので、短時間の外出の時はこれです。
体感で肌が楽なところが好きですね。
SPF値が書かれておらず、そこが不安という方もおられるかもしれませんが、SPF値を商品に表示させるのって実はお金がかかるんですよね。
(そのコストは商品に上乗せされる)記載がないのはその関係かなと思ってます。
心配な人は厚めに塗り、なおかつカーディガンなどを羽織るようにしましょう。
ベビー用日焼け止めという性質から、SPF値は20あるかない位ではないかと思われるので、紫外線の弱い季節のみの利用です。
以上となります。
日焼け止めについては他にも色々書きたいことがあるのですが、
長くなるので今回はこの位にしようと思います。
なお、私自身は上記を使用して問題が起きたことはありませんが、
日焼け止めに使われる成分って、アレルギーの原因になりやすいものが多く、
人によってはアレルギーの有無などによってトラブルが起こる可能性は否めません。
あわない場合は使わないようにしてください。
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