なぜ白髪は増える? 増やさない方法はないのか
ある程度の年齢になると、ポツポツ目立ち始める白髪。
ヘアカラーや白髪染めで髪を染めている人が多いので、パッと見はわかりにくいのですが、
30代になって白髪が出てきたという人、結構多いんですよね。
40代になると、さらに増えます。
老化なので仕方がないという人もいますが、白髪が増えるスピードって個人差が大きいです。
同じ年齢であっても、白髪染めが必要なくらい真っ白な人もいれば、ほとんど目立たない人もいるなど白髪の量には差があります。
この差はなんなんでしょう?
なにが原因で、白髪は増えるんでしょうか?
白髪が増える要因がわかれば白髪の増加を抑えることができるかも…?ということで、白髪ができる原因と増やさない方法について考察してみました。
黒髪はどのようにして白髪に変わるのか
今まで黒髪だったはずなのに、途中から白っぽく色が変わっている毛を見つけた…。
髪の毛をよく観察していると気づくのですが、白髪が生える時って黒髪がいきなり白髪に変わるんじゃなくて、
黒っぽい色が少しずつ薄くなってきて白髪になる…というパターンが多いのですよね。
逆に、黒からやや白っぽくなっていた毛が、また黒髪に戻るという経験も何度もしています。
なぜそんな事が起こるのでしょうか?
黒髪が生えてくる仕組みを簡単に説明すると、まず髪の毛根の奥にある毛母細胞というところで白髪が作られます。
実は人の毛髪は、生えてくる前は白色…というより、色がついていないんですよね。いわゆる、白髪の状態なんです。
その白髪に、メラノサイトと呼ばれる部位で作られるメラニン色素が加わることによって、黒髪となります。
メラニン色素って聞いたことがある人、多いのではないかと思いますが、「シミ」の原因となる成分です。
美容の敵というイメージがありますが、黒髪には欠かせないものなんですよね。
白髪はメラノサイトが何らかの理由で機能しなくなり、メラニン色素の供給が停止されることが原因で生えてきます。
なぜ、メラノサイトが機能しなくなるのか?
その理由はさまざまですが、主な原因には老化があります。
老化によってメラノサイトの機能が衰えてしまい、髪を黒くできなくなってしまうというわけです。
老化していくのは仕方がないことです。
でも白髪が増えるのって嫌ですよね。
年をとってもできるだけ黒髪を維持したい人は多いはず。
しかしどうすれば、メラノサイトの機能を維持できるのでしょうか?
黒髪を作るメラノサイトの機能が低下する原因は?
白髪が生えるのは、メラノサイトの機能が衰えてメラニン色素が作られなくなることが原因です。
ということは、黒髪を維持するには「メラノサイトの機能を低下させる原因を取り除く」ことが大切だということになります。
原因を取り除くには、
まずその原因が何であるのかを知らなくてはいけません。
以下、メラノサイトの機能低下につながる原因をまとめてみました。
無理をしすぎている
日常的に寝不足だったり、疲れたと感じているのに無理に頑張りすぎたりはしていないでしょうか?
疲れや寝不足は血行を悪くしたり、内臓の機能を低下させます。
そうなると体の必要な部分に栄養が行き渡らなかったり、病気になりやすかったり、代謝が悪くなって体が老化しやすくなります。
それでも若いうちは無理がきくので頑張ってしまいやすいのですが、それが日常的になるとある程度の年齢になったときにいっきにガタがきます。
当然ですが、髪にも良い影響はありません。
ずっと無理をしていて、ある日白髪がたくさんあることに気付いた…なんて人、まわりにも結構いるんですよね。
強いストレスにさらされている
ストレスが原因で白髪が増えることがあります。
ストレスがない人はいないと思いますが、例えば「仕事環境が劣悪」とか「身内が病気になってしまった」
など強いストレスを感じる環境で過ごしたり、嫌なできごとに遭遇することもありますよね。
そんな時は要注意。
ストレスは、体内に大量の活性酸素を発生させます。
活性酸素は体には必要なものですが、増えすぎると老化や病気の引き金になるとも言われている物質です。
酸化力が強く、体のあちこちに害を与えます。
もちろん髪を作り出す毛母細胞や、髪を黒くするメラノサイトにもダメージを与える可能性があります。
実際、強いストレスに遭遇してしばらくたってから、白髪が増えたような気がする…なんて人、少なくありません。
私自身も思い当たることがあります。
場合によってはストレスを避けることは難しいかもしれませんが、できるだけ速やかに解消するよう心掛けましょう。
栄養不足
ジャンクフードばかり食べづつけるなど偏った食生活をしていると、栄養不足になることがあります。
今の時代に栄養不足?と思われる方もおられるかもしれませんが、カロリー的には栄養が足りているのだけど、
たんぱく質やビタミン類が不足している人、少なくありません。
いわゆる、質的栄養失調と呼ばれる状態です。
例えば、炭水化物に偏った丼ものや麺類ばかり食べているとか、
野菜の摂取が極端に少ない何てこと、ないでしょうか?
特にたんぱく質の摂取不足は、栄養不足に繋がりやすいです。
なぜならたんぱく質は体を構成する成分で、体の機能を正常に維持するためには欠かせないものだからです。
栄養不足だと、髪を作ったりメラノサイトの機能を維持するための栄養が十分に確保できずに、機能が低下しやすくなります。
白髪になりやすいだけではなく、
体全体の老化にもつながるんですよね。
食事の内容が偏っているな…なんて心当たりがある人は、今すぐ見直しましょう。
遺伝によるもの
白髪は遺伝するといわれます。
医学的に根拠があるわけではありませんが、
両親や祖母、祖父など家系に白髪の人が多い場合、その子孫も白髪が多い…何てこと、少なくありません。
例えば両親のどちらかに若白髪を持っていた場合、その子供にも若白髪が見つかる可能性が高いといわれています。
実際、私の知り合いにも若いのに白髪が多い人がいますが、その人いわく親もそうなのだとか。
若白髪でなくとも、身内に白髪が多い人がいる場合は、自分もそうなる確率が高いといえるでしょう。
白髪を増やさないためには具体的にどうすればよいのか
ここまで、白髪ができる原因について触れてきましたが、
遺伝以外はいずれも体への負担が原因で、白髪が増えやすくなるようです。
となると、白髪を増やさないためには
・無理をしない
・ストレスをためない
・栄養不足にならない
といった、生活を見直すことによる対策がもっとも大切なことだといえます。
…なんて、かなり月並みですよね。
実際、生活の見直しは大切なんですけど、「生活に気を付けよう」なんて当たり前のことすぎて、全然参考にならない気がします。
まあ、食事も睡眠もちゃんとできていない人って多いでしょうから、そういう人はまずそういう基本的なところを見直すべきですが、
生活習慣云々ではなくもっと対策らしい対策はないのかと思われる人もいますよね。
しかしそんな対策、あるのでしょうか?
まず、どういうときに白髪ができやすいかについてもう一度考えてみましょう。
ここまでで、白髪ができる理由として体の酷使やストレスをあげましたが、若いころは、無理しても白髪ができるなんてことは稀なんですよね。
それが、年齢が上がるごとに白髪ができやすくなっていきます。
年齢ととともに白髪が増えるのは、
加齢によって栄養の吸収力が落ち、体力が落ち、体の機能も低下し、それによってストレスへの耐性が低くなってしまうからです。
若いころよりもいろんな部分の防御力が弱くなっているために、ちょっとした無理やストレスでも白髪が増えてしまうんです。
となると、できるだけ体への負担を少なくすることが、白髪予防になるのかなと考えます。
「体への負担を少なくする」とは生活の見直しも含まれるのですが、それだけではなくて、
例えばストレスが多い人は、活性酸素に対抗できるような抗酸化成分を摂るように心がけるとか、
体内の代謝がスムーズに行われるように、
ビタミンやミネラルをしっかり摂るといった心がけがより有効なのではないでしょうか。
で、具体的な対策ですが、私自身はサプリメントを摂るようにしています。
普通の食事で、必要な栄養がすべてまかなえるとは思えないので。
特にビタミン・ミネラルって人によって必要量が大きく違うんですよね。
少量でも効率よく体の機能を回せる人もいれば、
そうでない人もいます。
なので自分では栄養をしっかり摂れていると思っていても、不足していることもあるんです。
そうなると代謝の効率が悪くなりますから、体が疲れやすくなったり、長い目でみると老化を早めることにもつながるでしょう。
それは白髪にも良くないに決まっています。
というわけで長くなりましたが、私が摂ることが多いサプリを以下にご紹介します。
白髪予防が直接の目的ではなく、健康のためと老化を少しでも遅らせるためという意味合いが大きく、
主には必要なビタミンやミネラルの補給と、抗酸化作用を持つ成分を摂っています。
あと毎日摂取しているのではなく、体の状態を考えて組み合わせや摂る量を調整しています。
Thorne Research、 ベーシックB複合体
必要なビタミンB群をバランスよく配合した、ビタミンB群サプリメント。
ビタミンB群は体内でのエネルギー代謝を中心に、さまざまなところで必要となる栄養素です。
私的にはビタミンの中でも特に重要なものだと考えています。
Thorne ResearchのベーシックB複合体は、一般的なビタミンBサプリとは異なり、
体内で活用されやすい「活性型」のビタミンBを配合しているところがポイント。
市販のビタミンBサプリを飲んでいるけど、いまいち効いている感じがしない…なんて人におすすめです。
Doctor’s Best、 Best Stabilized R-Lipoic Acid
R体のアルファリポ酸です。
アルファリポ酸は抗酸化物質のひとつで、エネルギーの産生などにもかかわる成分。
もともと肝臓で作られている成分なのですが、40歳を超えると生成量が激減し、それ以降もどんどん少なくなっていきます。
私は若いころから疲れやすい体質なので、ずっと継続して摂っています。
ちなみにアルファリポ酸には種類があり、R体と呼ばれるアルファリポ酸を摂ることが重要です。
R体ではないアルファリポ酸は安いのですが、あまり摂取する意味がありません。
California Gold Nutrition、リポソームビタミンC
通常のビタミンCよりも吸収効率を高めたリポソーム型のビタミンC。
カプセルやタブレットタイプのビタミンCって、実はかなり吸収率が低く、多くが吸収されずに体外へ排出されてしまっているんですよね。
しかしこのリポソームビタミンCは、水溶性ビタミンに脂溶性の性質を持たせることで吸収率をアップさせています。
血中のビタミンC濃度を高められるので、一説ではビタミンC点滴を行うのと同じくらいの効果が期待できるともいわれているんですよね。
まあ点滴と経口摂取とでは用いるビタミンCの量が全然違うので、同じくらい…というのはほんとかなという感じですが、
普通のビタミンCよりも吸収率が高いのはホントだと思います。
実感があるので。
リポソーム型のビタミンCって、美容系のインスタグラマーの間でもかなり人気です。
私は美容というより、風邪を引きそうな時や、特に疲れた時などに抗酸化作用を期待して摂ってます。
Bluebonnet Nutrition、 NAC
NACは、NアセチルLシステインの略。
体内で生成される抗酸化物質のひとつである「グルタチオン」の前駆体となる成分です。
グルタチオンは活性酸素から細胞を守る役割を果たす物質ですが、
体内での合成量は年齢とともに減少します。
NACを摂ることは、そのグルタチオンを増やすためのサポートになるとされています。
わかりやすくいうと、抗酸化力をサポートするためのサプリといえるでしょうか。
ちなみに、前駆体よりもグルタチオンそのものを摂った方が早いのでは?と思われる方もおられるかもしれません。
実際海外では、グルタチオンのサプリメントもサプリ市場に多く出回っています。
ただ、グルタチオンは胃腸ではほとんど体内に吸収されないという性質があります。
吸収されなければ摂っても意味がありません。
なのでグルタチオンをそのまま使う場合は、経口ではなく点滴での投与が良いといわれており、
実際にできるクリニックなどもあるのですが、料金が高いんですよね。。。
なので私は、「グルタチオン」の前駆体であるNACを摂取しています。
上記のほか亜鉛なんかもとってますが、きりがないのでこの位にしておきます。
飲む数がそこそこ多いので、毎日飲むサプリはピルケースに仕分けしておくと便利です。
そのサプリに、状況に応じて臨機応変に他のサプリも追加する感じです。
参考にしていただければと思います。
ちなみにサプリは摂りたいけど、私のように色々とるのが面倒…なんて人には、以下のようなサプリもおすすめですね。
先にご紹介したのは海外製ですが以下は日本製なので、続けるならこちらの方が手軽かもしれません。
ブラックサプリという、様々な栄養素を組み合わせたサプリメントです。
特に40代以降の人が摂りたい成分がまとめて配合されており、色々飲む手間がありません。
【主な成分】
L-リジン、オルニチン、レスベラトロール、パントテン酸Ca、ビオチン、亜鉛、ビタミンC、黒ごま、アルギン酸
ちなみに余談ですが…
製品ページを見ても、薬機法の関係でかすべてがあいまいな記述となっており、
成分にあまり詳しくない人が見ると何を目的としたサプリなのかがよくわからないかもしれません。
とはいえ、なかなか良い成分の組み合わせのサプリではないでしょうか。
ここまで色々入れているのって他にあまりないので、年齢対策のために1つだけサプリを導入したいという人には便利です。
お値段も、内容を考えるとそこそこ手頃で悪くないと思います。
まとめ
以上、白髪をできるだけ増やさないためにはどうすればよいのか?という点についてお話しさせていただきました。
後半でご紹介したサプリメントですが、それを飲んで白髪が防げるわけではなく、サプリはあくまでも予防のサポートとして利用するものです。
例えばサプリ飲んでるけど寝不足続きだったり、食事内容がおろそかだと全然意味がないと思いますので、
生活習慣で見直すべきところがある人は、まずそちらを改善するようにしましょう。
参考にしていただけますと幸いです。
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